書きたいお話はほかにもあるのですが、ちょっと思うところが多くて
多すぎてしまって、先にこのブログを書かせていただきます
先日、私、「舞台攻殻機動隊ARISE」をみてきました
私は攻殻は、今回、アニメARISEを結構真面目に見てました
ちゃんと内容が把握できてるくらいには見たつもりです
で、突然の舞台の発表
え?舞台???
そしてイシカワはいきなり伊阪君が演じるとなり
つうかイシカワはメンバー一、おじさんなんですけど??????
バトーさんは八神蓮さん
ってえ?細いよねあの人??
トグサは兼崎健太郎さん
ってえ?きっと八神さんと体格変わんないよね???
(きりがないので以下略)
攻殻って言っておきながらなんですかこの、イケメンだらけの2.5次元風
攻殻って軍人モノだよね??あれ?
一応、少佐役の青野楓さんは蹴りをしても足が曲がらないで上がる人で
まあでも少佐って超ウイザード級(スーパー)ハッカーな割に現場で
とっても泥臭い戦いをする人なんですけど
…綺麗な戦闘スタイルじゃないですけど大丈夫ですか
そしてはじめての3Dを取り入れた舞台って
どうだろうか ちょっと不安…
結構舞台チケットのお値段も張ったのですが、せっかく見に行くんだから
とプレミアムシートという、3次元が綺麗に見れるという席を選んで
みました
でも、どうやら(?)女子の皆さんには攻殻はポピュラーじゃなかったので
しょうかね
チケットを結構最後まで頑張って売ってた感を感じてましたが
千秋楽の日 見てまいりました
これは私がたぶん作品が好きで舞台を見に行ったというスタンスで感じた
ことですので、そこまで作品に思い入れとかがなかったら、たいした問題
でもないのかもしれませんが、でもなんか凄く「えええええ」って気分に
させられたことだけは確かなのに、ここに記しておきます
あとネタばれ的であったり、もしくは作品を知らない方がこれを読んだ際
ストーリーについてはほとんど「何を言ってるか分からない」みたいな
状態になってしまうことを先にここでお詫びしておきます
ごめんなさい
逐一書いてたらとんでもなく膨大な量になってしまうので…
まずストーリー
ARISEは大きなひとつのストーリーを5つのエピソードで構成してる
んですが、その話の中の2つをメインとして話を舞台向けに再構成したとのこと
一つはバトーさんたちが、カルディスという国で武装ゲリラと戦ったのだけれど
ここで記憶を改ざんする擬似記憶ウィルスに感染してというお話
もう一つは少佐に義体技師の恋人が出来たんだけど実は…というお話
正直に言いましょう
なんで、せっかくよく出来てたストーリーを改悪までして、わざわざ
こんな2.5次元舞台をやる必要性があったんですかね?
私はARISEの
「今まであまり描かれてこなかった登場人物のキャラクターの表現」
を結構評価してたんですね
まあ、少佐のキャラ性も今までのアニメにおいてはどうだったって話です
けれど、9課の面々もめちゃくちゃ優秀な人たちではあるものの
なんというか「ちょっと人間的な部分」が垣間見えるところがいいというか
今回の舞台はBASARAでたとえたら4皇の政宗様ストーリーみたいな
いや、もっと悪いな
戦国BASARA4における3全否定の関ヶ原の二人みたいな状態?
なんというか
まず…なんだろう、冒頭からかまされる
千秋楽だからなのはわかるけど(大人だからそう言っておきますが)
役者さんたちの、役をすっとばしてのおふざけの意味がわからない…
ARISEは結構贅沢なつくりの作品で、エピソードが濃いというか
正直アニメ見てても無駄なシーンがないように作られています
ぎゅっとエピソードが詰まってる
なのに、あら脚本家の方はそうは思ってらっしゃらなかったか
演出の方はそうは考えてらっしゃらなかったか
役をすっ飛ばしておふざけを出来るくらい、別にわかりやすくキャラが立ってない
(そういう単純な記号のキャラ達ではない)ので、そういうおふざけをされると
話の脱線感ハンパなし
誰だよお前ってなる訳です
いや、あくまでも個人の感想です
役者さんファンはもしかしたらこういうシーンのほうが、自分の押し俳優の
顔的なものが見られてうれしいとかお考えかも知れないですからね
でも今は私は、作品を好きで見に行った立場として語らせていただきたいと
思います
個人的にお気に入りキャラのパズさんにいたっては、なんかよくわからない腐向け
ネタをしてみたり、何よりパズは体術のエキスパートで、せめてナイフ使うシーン
くらいは入れてくれよ!
女にモテる色男らしいってのは分かっても、何者だかさっぱりわからないじゃん!
バトーさんは今回見事にお笑い担当にされ、いいところはなんでかすべて生身の
トグサに持っていかれ
つうかまずはじめに、皆さんの全身義体の設定、どっかで生かされてましたか???
少佐の恋人になるホセは、今回の舞台で某黒幕キャラがいなかったため、アニメ
よりも悪人度が高かった訳ですが
少佐が男を見る目がないというのはちょっと認めるところにしても、なんでかホセは
客を笑わせるためかただの変態さんにされ、なんで少佐が、いっくら見る目がない
って言ったっても、この男と付き合ってんのかさっぱり分からないし
エマは「そんなキャラいましたっけ?」というキャラになってました
まあよくいる幼い天才キャラの「あははうふふ」系
つうかそもそも、少佐が何者かも、この舞台からは伝わってきませんでした…
舞台の設定だと、いきなり一応組んでる状態からスタートする少佐の部隊
「ああそうなんだ、独立構成部隊作る時のトグサ待ちの状態の設定?」だと
思ってたら、ソガ大佐のエピソードがいきなり入ってきての、終いには
アニメでは、悲しき軍人として死んでいった大佐自身が、舞台ではまさかの
擬似記憶で構成された人物扱い
そしてその擬似記憶に操られて動いたバトーさんたちは捕まり
最後に少佐がもう一回彼らを勧誘するという。。。
なんと言ったらいいんでしょうかね
数少なく濃いエピソード内で、義体を持ったある程度の能力のある人たちが
それぞれの考えを持って何かを起こし、それを少佐達が解決しつつも、少佐達
自身も何かを考えさせられていく
というのが、ARISEだったんですよ
と、少なくとも私は思っていたわけです
でも今回の舞台は、そういう部分をすべて取っ払って、使えそうなキャラを
外側部分だけ持ってきて中身は総取替えして、舞台用に作り直して
いや、それでまあ、最終的に再構成した脚本の出来がいいなら、私だって
「大胆な改変だけど、よくやってたなあ、すごい」
と思ったんだと思いますが
でも今回の舞台は
「扱いきれない元ネタを、ただバージョンダウンして、扱いやすくして
舞台用に収めた」
ようにしか私には見えなかったわけです
台詞はいいやつを本編からそのまま持ってきてるのは、アニメ見ていた人間には
もろ分かりでして、でも微妙に活かされない…
なにより、アクションが…頑張ってるのは認めますけど…アニメの方が当然良い
出来に決まってるわけで…
見事なレベルダウンっぷりになんか
心の中に冷たい風が吹いてしまいました…
パンフレット買ったら、カルディスの独立運動あたりを、アニメよりもたくさん
エピソード入れて書けてよかったですみたいなことが書いてあり
ああ、そうね、そういう思い入れ大事ですよね(棒読み)
でもそれは、まったくもって作品の良さにはつながってませんでした
3Dは…別に3Dだよね
いまさら新しいとか言われても別に…
少佐が光学迷彩で始め舞台に出てきたシーンはまあ、立体感が活かされてて
よかったけど
…近未来SFっぽい話を、舞台でやるのはやはり難しい気がしますね…
せいぜい元がCG絵とかだと、実写でやる意味も見えてきますが
アニメで、しかも元が出来がいいと
舞台でやる意味が…もはや…ないかも…と(汗)
あともうひとつ
おじさん役を若い子にやらせることの意味って何なのだろうかと
伊阪君のイシカワは伊阪君でした
頑張ってたとは思うけど、イシカワはどうしたってもベテランで、その
設定を活かすには伊阪君は若すぎる
(まあ、ほとんどキャラが立ってなかったので、細かい問題なのかも
しれませんが)
2.5次元舞台も、演劇なんだからそういうところ大事にしても
よくないですか?
若い人には若い人のよさがあって、ある程度の年齢の人にはその年齢の
よさがあるのに、なんでそういうのを「よさ」として見なして
くれないのでしょう
2.5次元だからですか
若手のイケメン出したほうが、その人のファンとかが見に来るからですか??
新巻部長だけはさすがにちゃんとしてて、良かったですが…
そして
2.5次元にしてはいろいろな見せ場要素が足らなかったんでしょうね
最後に、なんでか(っていっちゃいますが私は)皆さんの見せ場の
ダンスシーンが…
なぜ踊るんですか、攻殻で
でも舞台ってきっとそういうものなんだよね、たぶん
少佐役の彼女のダンスが、申し訳ないけど…で、最初なにやってるか
わかんなかったです…ホントにごめんなさい
男子の皆さんは、さすがにダンス上手でしたよ
閑話休題
なんといいますか
今は本当に、ただただ今度やる残響舞台が、本当に心配でなりません
どうなってしまうんだろう
ちゃんとしたものが出来るのだろうか?
つうかテーマとか改変しないで、ちゃんと舞台ができるのか
ちゃんとナベシンワールドを舞台にできるのか
間宮でてこないみたいだけど大丈夫か
訳の分からない謎の恋愛要素とかブッ込んでこないだろうか
大丈夫か大丈夫なのか!(不安満杯)
柴崎さんが滝川さんで、ほんと2.5次元界って狭い
松田くんがナインで、ほんと2.5次元界ってry
つうか柴崎さんがナインよりもぜんぜん背高いけど平気???
最後くらいしか顔合わさないからいいの??
今のところ不安感しかございません
松田くんのナインとかはきっと、彼のことだからそつなく(?)
こなしてくれるのが想像できますが
ポイントはそういうことではなくて!
…私の愛しているあの「残響のテロル」が、どんな形にされるのか
もうただただ……不安(涙)
話戻って
すみません、見に行かなければ知らずに済んだのですが、見てしまったので
こんなに語ることになってしまいました…
2.5次元舞台を見るときにはもしかしたら流儀みたいなものがあって、それを
知らない素人である自分が、わーわー言ってるだけなのかもしれませんが
ただ、なんかせっかくいい作品だったのに、なんでこんなことになっちゃったん
だろうとなんかさびしくなってしまったのです
※あくまでも個人的感想です
そんな感じでした…
アニメのARISE、情報量が多めですが、よく出来てると思うので、見られて
いない方はぜひご覧ください。。。
ではひとまず…
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- 2015/11/25(水) 02:23:17|
- 攻殻|
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